ホワイトニングについて
ホワイトニングって?
ホワイトニングとは、簡単に言うと歯を白くするということです。
歯を白くするには、大きく分けて2つの方法があります。
・自分の歯をより白くする方法
・セラミックを使用して、白くする方法
一般的にホワイトニングと呼ばれるのは、前者の「自分の歯をより白くする方法」にあたります。 歯の黄ばみ、着色、よごれなど、その内容に応じた治療法で、本来の白く美しい歯を取り戻します。
ホワイトニングを行うにあたって
ホワイトニングは、ほとんどの方に可能な治療法です。
ただし、ご自身の歯の状態や歯質により、思ったほどの効果が得られにくい場合もあります。
ホワイトニングを行う前に、歯科医師による診査や診断により、適応する症状かどうかを、判断いたします。
また、ブリーチング、ホームホワイトニングを行う場合には、歯の表面に付着した汚れを落としてからのほうが、確実に効果が高くなります。そのため、まず初めに、ホワイトクリーニングかエアーフローポリッシングを行うことを、お勧めしています。
ホワイトクリーニング
一回の所要時間は、30分程度が目安です。目立った汚れは、だいたい1回で落とせますが、白さを実感するためには、2~3回程度の施術が必要な場合もあります。
お口の汚れを落とすので、口臭に対しても効果があります。また虫歯・歯周病の予防にも役立ちます。
エアーフローポリッシング
ホワイトクリーニング処置後にさらにご希望の方へ。 ホワイトクリーニングより、強力に汚れを落とします。汚れを落とすことで、口臭、虫歯、歯周病の予防に効果があります。 (目に見えない表面のざらつき、エナメル質の細かなキズには、汚れが付着しやすいので、着色の原因になります。表面がつるつるであれば、それだけ着色を防ぎやすいということになります。)
オフィス・ブリーチング
ホワイトニングの効果をより高めるために、ホワイトクリーニング処置後に行います。
歯の表面に漂白剤を塗り、光をあてて色素を分解し、白くする方法です。
歯の表面にホワイトニングの薬剤を塗布し、光を照射して、その後1分くらい水洗するのを1ターンとして、1回の来院で、3~6ターン行います。そのため、1回のブリーチングには、30~40分程度かかります。 1回の来院で行うターン数は、着色の程度、年齢、歯の厚さ等によって異なります。また、過度のターンを1回の来院で行うことは、処置後に疼痛を引き起こす可能性があるため、6ターンを限度にしています。 改善された状態を確認し、希望の白さと一致するかを評価して、必要があれば、1週間の間隔をおいて、再度、同様の工程を繰り返します。
ホームホワイトニング
ホワイトニングの効果をより高めるために、ホワイトクリーニング処置後に行います。 一人ひとりのお口に合った、専用のホワイトニングトレーを作成し、トレーにホワイトニング剤を注入して使用します。1日2時間程度の使用を毎日続けると、2週間くらいで効果を実感できます。早い方だと、数回の使用から効果が現れますが、基本的には、ブリーチングに比べると、漂白効果が現れるのに時間がかかります。
トレー作成後は、ご自宅で行って頂くわけですが、ジェルを入れすぎて歯肉に付着すると、歯肉の変色、知覚過敏の原因などになるため、注意が必要です。 医師の指示による、正しい取扱い・使用方法を守って頂くことが、ホームホワイトニングを成功させるポイントになります。
ホワイトニングの注意点
注意点:1 | 歯の本来の白さを取り戻す方法のため、もともとの歯の色以上に白くすることはできません。 そのため、先天的な着色歯、重度のテトラサイクリン(胎児期、幼少期における抗生物質の過剰投与による変色歯)、虫歯や歯髄(歯の神経)が死ぬことで歯が黒ずんでいる場合などには、あまり効果が期待できません。 |
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注意点:2 | もとの歯がまだらになっていたり、斑点状に白い部分がある場合、その模様が消えて、均一な白い歯になるわけではありません。もとの状態よりも、多少の改善はみられるかもしれませんが、基本的には、もとの状態のまま、全体的に白くなります。 |
注意点:3 | 歯の本来の自然な色は、やや黄色味を帯びています。それは、白色半透明のエナメル質を透かして、象牙質の色を反映しているためです。そのため、完全な白色をお望みの時には、この方法は適していません。 |
注意点:4 | ご自身の歯を白く戻すことはできますが、以前に行った治療による修復物などの色は変わりません。そのため、レジン(歯科用プラスティック樹脂。時間の経過と共に、徐々に変色する素材)などを用いた治療が、目立つ部位にある場合には、色合いが不適になる場合があります。 ご希望によりレジンや金属の修復物を、お好みの白さのものに、お取替えいたします。 |
注意点:5 | ホワイトニング後、日常の歯の使用により、徐々に着色性の付着物が付着してきます。そのため、ホワイトニング施術後およそ6ヶ月くらいで、術前に近い状態に後戻りしてしまいます。(歯質、生活習慣、セルフケアによって、効果の持続期間には差があります) 現在のところ、残念ながら、完全に後戻りをしないホワイトニングは、存在していません。 |
注意点:6 | 基本的に、人体に害のない材料ですが、妊娠・授乳中の方は、念のため、歯科医師にご相談下さい。 |
※上記の点をふまえ、ホワイトニングではご満足頂けない場合には、下記のセラミックによるホワイトニングをお薦めします。 |
セラミックによるホワイトニング
歯の表面に、セラミックを貼り付けたり、かぶせたりすることで、歯の色を白くする方法です。
ラミネートベニア、メタルボンド、セラミッククラウン、セラミックインレーなどの方法があります。
セラミックの色は自由に選べるため、お好みの白さを手に入れることができますし、ホワイトニングと違って、色が戻る心配がありません。
また、矯正を行うことなく、短期間で歯並びを整えることも可能です。