お子様の治療について
歯科治療の前に
歯の治療は大人でも嫌なものです。
大人は我慢できることでも子どもにとっては大変です。
特に小さいお子さんの場合は次のことに注意して下さい。
注意点 | |
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その1 | 幼児の治療は体調の良い午前中に受診することをおすすめします。昼過や夕方になると疲れて機嫌が悪くなることが多いものです。 |
その2 | なるべく嘘をついて連れてこないようにして下さい。かえって嫌がる原因になります。そのかわり治療の後は、たくさん褒めてあげて下さい。 |
その3 | 幼児は歯科治療で嫌がって泣いたり暴れたりすることもあります。汗をかきますので特に冬場などは下着などの着替えを用意してきて下さい。また治療中はTシャツなど身軽な服装にさせましょう。 |
その4 | 待合室ではなるべくリラックスさせるように保護者の方が本を読んで聴かせたり、おもちゃで遊ばせてあげて下さい。 |
小児の歯科治療
乳歯も永久歯も虫歯の治療に特に違いはありません。穴が開くようなむし歯は削って金属やプラスチックで詰めるのが基本です。 もっと深いむし歯や痛んだ歯は神経を取るような処置をして金属冠をかぶせたりします。いずれの処置も麻酔をして治療されることが多く、時間もかかりますので子どもさんにとっては嫌なものです。
乳歯はどうせ生えかわるものというのはまちがいです。お子さんの正常な成長発育には欠かせないものです。
きれいな乳歯は、きれいな永久歯や正常な歯ならび・かみ合わせへの第一歩です。治療と同時により予防もさらに大切です。
小児の歯科治療における麻酔の注意点
小児歯科では恐怖や痛みを取り除くために、治療のときに局所麻酔をすることが多いものです。これは大人と同じで注射によるものが普通です。
特に心配のないものですが、アレルギー体質や慢性病で薬を飲み続けているなどのお子さんは、あらかじめその旨を歯科医師に申し出て下さい。
麻酔をして治療した後、くちびるがしびれていることがあります。 2時間ぐらいしびれがとれないことがありますので、くちびるをかんだりさわったりさせないように注意して見てあげてください。 もしも、かんではれたりした場合は、すぐに歯科医師に連絡して下さい。
歯を抜いた後の注意点
むし歯がひどかったり、永久歯が生えても抜けなかったりした乳歯は抜くことがあります。このときも麻酔をしますので、注意して下さい。
抜いた後は血が止まるまでこちらで管理しますが、そのあと何度もうがいをしたり、さわったりするとせっかく止まりかけていた血が止まりににくくなってしまいます。
その場合は清潔なガーゼや綿を15分ぐらい強くかませていると止まります。
もし止まらない場合は、歯科医師へ連絡して下さい。